加茂祭では、三社の御神輿を若者が担いで神社を出発し、加茂市内大通りを渡御、秋房で折り返して矢立、御神事場で神事の後、加茂駅前を通って神社へ戻る約6km、およそ4時間の行程になります。伝統ある行列で『御神幸式』といいます。
青海神社の春祭は例年5月21日に行われ加茂祭と呼ばれています。
青海神社の古伝によれば、越後の名将上杉謙信は享禄3年(1530)正月に三条城で生まれたといいます。母は長岡栖吉城主肥前守長尾顎吉の娘で虎御前といい、たまたま三条城に在ったが、懐妊と知るや、加茂明神(青海神社の通称)に祈願を込め、自分自身も月参りをして安産を祈ったと伝えられています。
春祭は近在近郷をあげて賑わいます。御神輿の御神幸行列には、白布に「青海大明神」「加茂大明神」と墨書した旒旗を捧げる数十人の子供達が先頭にたち、大勢の女の子の「お稚児さま」と男の子の「お徒士(かち)」が続きます。
最も華麗なのは、誕生後1年位までの幼児をおんぶした若い母親達の行列です。加茂御祖神社の祭神玉依媛命に、愛児が健康で美しく育つようにとの祈りを込めて供奉するのです。
背負うた子供には豪華絢爛たる産衣がかけられ、その模様は、男の子には黒地に鯉の滝昇り、金太郎、桃太郎、鶴亀などがあり、女の子には牡丹、芍薬、孔雀、菊花模様などが金糸銀糸で織りなされています。
乳児を着飾らせ、妍を競うて御神幸のお供をすることから、別名「乳母祭」とも呼ばれ、世に知られています。
「加茂には嫁にはやれない。産衣に金がかかるから」といわれた時代があったといいます。
古川 信三 記 ( 加茂雑記より転載 )
4月14日夜に鎮火祭場にて行う。藁を焚き、籾を献じ、川菜・埴・瓠の水で荒ぶる火の神を鎮める。
市指定無形民俗文化財に指定されております。
5月22日、9月2日 4月16日 7月15日
神楽殿にて、神楽の奉納が行われる。